出発の時間がきた

元女性警察官が語る警察事情と第二の人生

性犯罪とは

少し想像してみて欲しいことがあります

あなたは見ず知らずの人に 自分の初体験を話すことができるでしょうか?

最初から最後まで

感じたことや話したことすべて

 

 

 

文頭から突拍子も無いことを書いてしまいましたが 性被害にあった人の辛さを少しでもわかってもらいたくて こんなことを書きました

すこし極端な例ではありますが もしも強制性行(強姦)の被害に遭えば これを実際に行うことになるのです

初めて会った警察官に 自分の身に起きたことすべてを話すのですから

 

まず この事を頭の片隅に置いて 今日の記事を読んでもらいたいと思います

 

 

性犯罪と一言でいっても色々あります

被害者は女性が多いですが 女性だけでなく男性も被害者になり得ます

そして性被害は他の犯罪に比べて 被害者が誰かに話しにくい犯罪だと思います

聞く側もどこまで聞いていいのか難しく 話されても困るという人もいます

 

例えば

通りすがりの人に殴られて怪我をした

こんな出来事があれば 友人に話す人が多いと思います

仕事帰りにこの通りを通ってたら 知らないおじさんが向かってきたんだ!

聞く側も

えー!急に来たの?!

大丈夫だった?

どんな人?

警察には話した?

それから?それから?

警察を呼ぼうものなら聞く側も興味津々で話は盛り上がると思います

 

ですが 性被害の場合はどうでしょうか?

急に体を触られた 

強制性行(強姦)の被害にあった

スカートの中を撮られた

口にするだけで勇気がいりますし 凄く重たい空気になります

もちろん 暴行事件でも 笑い事ではないですが 言いづらさでいうと 圧倒的に性被害の方が言いづらいと思います

なので 性被害は警察への届出がされないまま 被害者が一人で耐えているケースが少なくないのです

 

だから もしも身近に被害に遭った人がいて 必要とされた時には話を聞いてあげて欲しいと思います

そして 出来るだけ警察にも届出て欲しいです

 

 

性被害の被害者は自分を責める人が多いです

あのときもっと早い時間に帰宅しておけば…

あんなに暗い道を通らなければ…

スカートをはいていなければ…

でも 被害者は全く悪くありません

夜に外を歩いてはいけないなんてそんな訳ありません

街灯がない道なんて沢山あります

可愛い服が好きで スカートを履くのもみんなやっている普通のことです

何一つ悪くありません

なのに 自分を責めてしまうのです

 

被害にあわないように対策をするのは大切です

夜に短いスカートで路地を歩くよりはズボンで大通りを通った方が安全だとは思いますが いつもできるわけではありません

 

 

被害者の話を聞く時にかけてはいけない言葉があります

・無事でよかったね

→被害に遭ったのに良かったと言われるのが辛い

・〇〇よりマシだよ

→充分辛いのに 誰かと比べても辛いものは辛い

・そんなの忘れちゃいな

→忘れられられないから辛い

などなどもっと注意点を教わりましたが こんなこと考えていたらかける言葉がなくなります

なにも言わずに寄り添うだけで充分と言いますが 元気付けてあげたくなるものです

私は心からその人を心配して寄り添ってあげる事ができたら すこし間違った言葉をかけてしまっても仕方がないと思います

カウンセラーでもないので…

 

私も何度も被害者の話を聞きましたが かける言葉が見つからず パニックになっている被害者を安心させてあげることすらできたとは思っていません

自分の無力さに涙が止まらなかったこともあります

被害者の家族からも

犯人を捕まえてください

犯人を殺してやりたい

と真剣に訴えられると 人ごととは思えませんでした

今でも捕まえられなかった犯人たちが平気で日常生活を送っています

本当に生きている価値もない人間だと思います

いくら被害者が怖かったと言っても その『怖かった』の言葉が犯人の知っている『怖かった』と全く違う意味なのだと思います

被害者の言う『怖かった』が分かる人ならそんな酷いことできる訳がありません

 

犯人には何を言っても無駄です

反省もしないので

一生刑務所に入っているか

名前も顔も公にして この人に近づくと危険ですと注意喚起をする

これくらいはしてもらいたいです