出発の時間がきた

元女性警察官が語る警察事情と第二の人生

警察官を辞めて感じた生活のギャップ

 

警察官って 普通じゃなさすぎて辞めてから色々なところに支障をきたしている気がします

 

もちろん サラリーマンさんも その職種によって 私生活で職業病が出ると思いますが 私の場合はその職業が警察だった

 

一般企業で働いた経験がないので 比べることはできませんが 警察官ならではかなと思った 出来事をお話しします

 

 

私は 当時接客の仕事をしていたのですが いつものように仕事をしていると 別の社員さんがそっと私に近づき

あのおじさん 気をつけて!

顔をしっかり覚えて

こういう時はこうして こういう時にはこうして……って 対応してね

とこっそり声をかけてくださいました

 

私は ふむふむ 少し難ありなお客様なのかな と思いつつ いつも以上に気を配ろうと 心構えをしていました

 

すると そのおじさんが 私に近づいて来ようとしたとき 上司がささっと私の方に来て 一緒に対応してくださったのです!!

おじさんはと言うと 私のところに来て

ワシはいつもここを利用するから覚えとけよ

新人だろ?

お前もしっかりワシのこと新人に教えとけ

と上司に対しても指示を出しました

 

そこでは 私はいつも来るお客様なのか と

はい!またお待ちしています

と笑顔で御見送りをしました

おじさんは 少し満足気に よしよし と出ていかれました

 

ん?

なんか懐かしいぞ 笑

あの人なら私ストレスなく対応出来るかもしれない!

 

よくよく先輩方に聞くと いつもこちらからお客様に伺うサービスをそのおじさんに伺うと 不機嫌になり すごく怒られるようなのです

なので そのおじさんにするサービスはこちらから何も言わずにしてあげるのだとか

 

 

………それだけかい!!

少し拍子抜けしました

やたら社員さんたちが ソワソワしてあの人には気をつけてとか言ってくるので どんな大変な人かと思えば 笑

 

警察官には 日常茶飯事!!

むしろ警察官に絡んでくる人の中では1番ノーマルなタイプ!!

任せてください!

 

 

ここで私が感じたのは この感覚の違い

普通に生活している中では この人に関わるとちょっと面倒になりそうだと思えば 当たり前にその人を回避して生活します

ですが 接客業ではそうは行きません

自分が避けようと思っても向こうから来てしまいますから

そういう人と関わる時は やはり普通 ストレスで腹が立ったり 恐怖を感じたりするのです

ですが 警察官の場合は そう言う人を対応する場面がかなり多い

むしろ みなさんがちょっとこの人迷惑と思って110番をされるので 選りすぐりの個性的な人が登場します

そして 普通はみなさんに煙たがられているような人も警察官なら相手をしてくれると気付き さらに寄ってきて話かけられたり 喧嘩をふっかけたりすることがよくあるのです

そうしているうちに 段々と対応に慣れてきて 多少怒鳴られても 流せるようになります

 

親しい人やお世話になる人に怒鳴られるとすごく悲しくなるのに こういう場面で登場する理不尽な怒鳴りは全く響かない 笑

警察官時代に習得した強みです!

 

因みに理由があって腹を立てている人は別ですが

絡みたいだけで喧嘩をふっかけてきているような人

自己中なだけで一方的な要求をしてくる人

には 

相手がどれだけ取り乱していても こちらはなるべく話を遮らずに落ち着いて聞き 無理なものは無理とはっきりと伝えた上で その人の気持ち的に少し寄り添ってあげると トラブルにならずにお互い気持ちよく対応できると思います

少しでもこちらが上の立場になると ヒートアップしてしまうので注意です

でも しっかり話さえ聞けたら いくら毎回同じ事を伺ってしまっても きっとそのおじさんはニコニコ許してくれるのではないかと思います

110番で入るややこしそうな人って 実はこちらの考えを理解してくれる人も多いので

 

正当な理由がある人は話を聞くだけじゃダメです!

その問題を解決したり 今の状況や 今後の対応など 説明することが多いので…

いくら話を聞いても根本が解決しないと どんどんヒートアップします

そういうときは その問題に詳しい味方に応援を要請するしかないですね 笑

 

 

 

でも 当時 個性的な人たちや 一般的に少し怖そうに見える人たちが私に理解を示したのも 「警察官」という肩書きがあったからだと言うことは分かっています

交番のときは制服を見て話かけられたり 警察署に毎日電話をかけてくるような人は 警察官と話す前提ですから

警察官という肩書きがなくなった今 こんな頼りなさ気な人間が当時と同じように対応すると 相手の出方も変わってくるという事はいつも念頭においています